二流ネット

自称二流編集の私、西尾昌也は2002年ごろからネットや書籍の「二流」にまつわる話を集めています。このサイトはその一部を公開するサイトです。某匿名掲示板にうちの「二流」情報を貼られてから、すこし収集するのをやめたのですが再開してみたいと思います。二流は否定的に捉えがちですが、肯定的に捉える方もいらっしゃいます。また、二流より三流のほうが一流になりやすいという意見もあります。特にビジネスや野球論で愛される「二流」たち。その二流に関わる格言を集めてみたのが当サイトです。なお、本文では敬称を略しています。ご了承ください。

二流の格言、名言を募集しております。もし知っている格言がありましたら引用元を提示した上で、西尾(info@niryu.net)までお知らせください。また、記載している情報に間違いや問題がありましたらお知らせください。

『二流格言』

1.二流を否定的に捉えた格言

通常は「二流」というと否定的なイメージを持つ。そのイメージそのままの格言を集めたもの。「二流」の駄目なところ「一流」の良いところを示すことで、このような「二流」になってはいけない、このような「一流」を目指すべきだという背景が見えてくる。

二流の威嚇には、一流のギャグを返してやる(江川卓)

江川流のジョークだろうか。二流の相手に対しては、たとえピンボールを投げられたとしても怒ったりムカムカすることなく余裕をみせようということだろう。無視するのではなく、ギャグを返すことが余裕、冷静さにつながる。スポーツの世界では怒りは逆効果になることもある。また、一流の選手はギャグのセンスも秀逸であることが多い。江川はどうなのだろうか。

二流のものを一流だと固く信じること。これこそが、真の罪だ(ドリス・レッシング)

ドリス・レッシングはイギリス出身の女性作家。2007年にノーベル文学賞を受賞している。一流を見極める腕を持てということだろうか。もしくは、自分は二流だと思っていても、著名な方が一流だと言うから信じる。このようなことを批判しているのかもしれない。

第一級の仕事以外はしたくない。二流以下の仕事をするくらいなら、家で寝ていたほうがいい(柳井正)

柳井正はユニクロの母体であるファーストリテイリングの代表取締役会長兼社長。ビジネスの質が大事であるということだろう。質が悪い仕事からは売れる商品は生まれない。この発言の巧みなところは、自分の会社の商品は一流であるということを暗に示してことだろう。

一流と二流の差は何かと言えば、私は頭脳と感覚の違いだと思うのです(野村克也)

二流論が好きな野村克也。二流で検索すると野村克也の言葉がよくヒットする。元プロ野球選手で、南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を務め成功を収めた。プロ野球は実力社会だが、常に一流の選手だけがいるわけでなく、試合では二流の選手を使う場面も生じる。野村はそういう意味では一流と二流の違いを常に観察してきた立場。努力や練習と安易な差ではなく、「頭脳」そして「感覚」と表現しているところが面白い。生まれ持った才能がないと一流にはなれないということだろうか。

一流と二流の差は頭脳と努力の差(野村克也)

同じく野村克也の発言。上記との違いは「努力」。これだと、努力いかんによっては一流になれるということになる。ケースによって使い分けているのだろうか。それともあるケース下であれば一流になれるということだろうか。

偉大なコレクションは、30点あれば20点は有名な作家、10点は無名な作家のものながら、全てがベストであるもの。良くないコレクションは、30点全て作家がわかるけど、二流以下の作品ばかりのものです(マイケル・フィンドレー)

マイケル・フィンドレーはアメリカの映画監督。名前で選ぶのではなく作品で選べということだろう。著名な作家でも、出来の悪い作品はいっぱいあるということをいってるのだろう。偉大なコレクションのもとには偉大なコレクションが集まり、良くないコレクションのもとには良くないコレクションが集まる。集められた場所や人に依存すことがあるということだろうか。

二流の利口を目指すより、一流のバカを目指そう(中谷彰宏)

中谷彰宏氏は大阪出身の作家、俳優。就職活動をする大学生のバイブルといわれた『面接の達人』が有名。中途半端に二流でいるよりも、馬鹿であってもトップクラスであるほうが使い道が見つかるということだろう。

私は人のDNAにほとんど違いはないと考えています。一流と二流を分けるものは、継続した努力以外にはありません。(丹羽宇一郎)

丹羽宇一郎は元伊藤忠商事の社長・会長。経営再建のプロとも言われ、日本郵政の取締役も勤めた。最近(2013年現在)は中国大使としての発言が有名。「努力以外にない」と言い切っている。前時代的なスポコン並みの根性論のようだが、努力しないことには一流になれないともとれる。

一流になれる人と二流で終わる人の最大の違いは、「周りと群れるか、群れないか」の差じゃないでしょうか。一流の条件は、「他の人と違う何か突出したものを持っている」ことです。だから、周りの人間を物差しにし自分を測ったり、周りの人と同じということで安心感を持っているような人は、一流にはなれません。(辻口博啓)

辻口博啓は石川県出身のパテシエ。「料理の鉄人」にも出演している。集団でいることで安心を得て才能をなくすより、孤独でいることで才能を得て仕事を掴むほうがいいということだろうか。確かに、一流の人は「孤高の天才」というイメージがある。相対的な才能より絶対的な才能を目指せ。クラスで一番ではなく、ある分野で秀でた才能を持てということだろう。

仕事で一流になれる人と、二流で終わる人の違いはスイッチの切り替えじゃないですか。日本の労働環境は過酷です。電車が定時にちゃんと来る国なんて、日本ぐらいですよ。消費者としてはすごく快適だけど、働く側としてはとても大変です。だから、オンとオフの切り替えをちゃんとしていかないと、心身がもたない。(鴻上尚史)

鴻上尚史は劇作家・演出家。深夜番組でよく見かけるイメージ。二流の人は家庭やプライベートにまで仕事を引きずってしまう。確かにそうかもしれない。頑張ることが一流の証ではない、結果を出すことが大切だ。

企画のプロとアマチュアには明確な違いがあります。それはプロは「誰かと会って」企画を考え、アマチュアは「1人で」考えることです。プロにも一流と二流の差があって、一流は「相談する相手を選ばない」のに対し、二流は「相手を選び」ます(岡田斗司夫)

岡田斗司夫はガイナックス初代社長。オタキングとも呼ばれ、サブカル系の番組には顔を出す。BSアニメ夜話のパネリストなどを務めている。最近はダイエットの人のイメージ。一流はどんな人でも大切にする。いかなる人であっても聞くべきところ、取り入れるところがある。それを判断できるのが一流の証。二流はそれが出来ないので、丸のみできそうな人を相談相手として選ぶ。

世間には「二流でも団結すれば一流になれる」という神話があるようだが、僕はまるで信用していない。我々のような研究開発型の商売では、二流の技術者をたとえ100人集めても、たった一人の一流にやられてしまう(堀場雅夫)

堀場雅夫は、堀場製作所創業者として有名。学生ベンチャーの草分け的存在のひとり。研究開発の現場では、ひとりの天才がすべてを持っていく。というよりか天才が生まれやすい場なのだろう。「三人寄れば文殊の知恵」は実践では役立たないこともある。ただ、最近のメーカーの研究部門は二流しか集まっていない気がするのは気のせいだろうか。

二流の人は失敗を恐れて行動せず、一流の人は失敗を通じて学習する(スティーブ・シーボルト)

スティーブ・シーボルトはアメリカの経営コンサルタントで、『一流の人に学ぶ 自分の磨き方』の著者。自己啓発本を良く出している。この人の一流二流論はたくさんあるので、下に記す。

二流の人は「出来ない」と思い込み、一流の人は「出来る」と考える。
二流の人は恐怖の前に屈服し、一流の人は勇気を奮い立たせる。
二流の人は努力せずに楽をしようと考え、一流の人は努力することを楽しもうと考える。
二流の人は娯楽に意欲を燃やし、一流の人は仕事に情熱を燃やす。
二流の人は逆境を苦にして挫折し、一流の人は逆境を糧にして成長する。
二流の人は短期の快楽を追及し、一流の人は長期の成功を追及する。
二流の人は恩恵を当然のことと思い、一流の人は恩恵に感謝の気持ちを抱く。
二流の人はプライドを守るために傲慢に振る舞い、一流の人は奉仕の精神を発揮して謙虚に振る舞う。
二流の人は見栄や世間体を気にし、一流の人は良心に従って行動する。
二流の人はすぐにあきらめて挫折し、一流の人は忍耐強さを発揮して成功する。
二流の人は恐怖と欠乏にさいなまれ、一流の人は愛と豊かさを意識する。

そのとおりだが、あまり生臭くなくスマートな表現過ぎて面白みにかけるような気もする。ひとつでも気になった方は『一流の人に学ぶ 自分の磨き方』を読んでみるといい。私は目次を見ただけでおなかいっぱいになった(笑)

時間厳守は二流の習慣(スーザン・ホフ)

スーザン・ホフは画商で架空の人物。映画『ミッドナイト・ミート・トレイン』に登場するようだ。見てないから分からないが、このような発言を映画の中でしたのだろうか。意味の無いような発言とも思えるが、時間をこだわるあまり中身が無いことがしばしばある。いい作品を納めるのか、それとも時間通り納めるのか。どちらが重要なのか。そう意味では深い言葉かもしれない。

運命を変えるような大勝負場面に来たとき、相手の弱点を計算に入れるのは二流の監督なんです。一流監督は、味方の弱点を計算するものなんですよ(三原脩)

三原脩はプロ野球の監督。「三原マジック」として、前年最下位だった大洋を優勝に導いたことで有名。相手の欠点を責めるのでなく、自分の欠点を知った上で長所を生かしていく。人材の活用がうまかった三原ならではの発言。代打の切り札・麻生実男も三原がいなければ単なる二流選手で終わっていたかもしれない。

最も偉大な人々は、人に知られることなく死んでいった。人々が知るブッダやキリストは、第二流の英雄なのだ(ロマン・ロラン)

ロマン・ロランはフランスの作家。平和主義、戦争反対を訴えた。すごく毒があって重みのある発言。一流の英雄は歴史に名を残そうと思わないのかもしれない。人前に立つ英雄というのは多くの屍の上で成り立っている。支えている屍こそが一流の英雄なんだよと言っているのだろうか。

鋭さを面にあらわして歩いているような男は才物であっても第二流だ。第一流の人物というのは、少々、馬鹿にみえている(司馬遼太郎)

司馬遼太郎は大阪出身の作家。小説『竜馬がゆく』のなかの台詞だ。人を見た目で判断してはいけないとはいう。みすぼらしい格好をしたお金持ちとか、発明家とかドラマや映画のワンシーンのようだ。ただ、現実の社会でも外見だけがよくて中身が無い人、第一印象は悪いが中身がしっかりしている人。さまざまな人がいる。先入観で人を判断してはいけない。

失敗を次に生かせるのが一流であり、二流はすぐその悔しさを忘れてしまう。一流は一流の稽古をし、二流は二流の稽古しか出来ない。よって二流は一流に勝つことは困難である(中尾巌)

中尾巌(範士8段)は剣道の先生。教え子の日記にこの言葉が記載されており引用した。一流は失敗をばねにして成長できる。二流は悔しさより恥ずかしさを持ち、忘れたい過去として記憶にとどめる。「悔しい」という気持ちが人を成長させるのだろう。

二流のリーダーは他人を変えようとする。一流のリーダーは自らを変える(木越和夫)

木越和夫は経営セミナーの講師。自己啓発セミナーではありがちな発言だが、よく使われる言葉にこそ真がある。野球などに置き換えて考えるとその通りだなと思う。自分を変え、成長させていかないと一流になれない。変えさせるのではなく、自ら判断させるようにすることが大切なのかもしれない。

実験屋は一流でも二流でも三流でも使い道がある.理論屋の二流は使い道がない.一流の理論屋は自分の理論の適用範囲を熟知しているが,二流の理論屋はあらゆることを自分の理論で説明しようとする(ノーベル賞受賞者K先生)

引用元のサイト(TanakaA)がなくなっているので詳細は不明。ただ2003年の情報なので、物理学賞を受賞した小柴昌俊氏だと思われる。ソクラテスの「無知の知」に通じる言葉。自分が知っていることと知らないことが分かっているか。隠そうとしたり見栄を張ったりすることは、自分の知識を貶めるだけである。特に理論の分野ではそれが後から致命的になるということだろう。

二流は義務感で取り組む。一流は戦略活用を目指す(作者不詳)

週刊東洋経済2004年9月8日号より引用。企業の女性社員の活用についての一文である。女性社員の活用に限らず、「義務感」で仕事に取り組むといつまで経っても成長しない。たとえ退屈な仕事であっても、どう活用していくか、戦略をもって取り組めるかが鍵となる。

一流と二流の違い。それは想像力とまじめに取り組む姿勢にあることに気づいた。例えば報告書を作ってくれと頼む。一流は分析したあと、どのようにすればいいかを想像している。商品がテーマならどんな商品が成立するかまでを考えている。一方二流は、分析しておしまい。それもその後が想像できていないから単なる現況判断しかできていない。(中略)また二流は頼んだことをまじめにやらないで、表面だけを流す。(村山涼一)

マーケティングプランナーである村山涼一のWebセミナーの日記より引用。報告書ひとつでも一流二流に違いは出てくる。自分に置き換えてみても、分析だけで終わってしまったレポートがたくさんある。「どのようにすればいいのか」と考えることで人間は成長する。

一流はアメリカに留学し、二流は日本に留学する「一流留美、二流留日」(中国人留学生)

ややステレオタイプの発言で、逆に日本人が言いそうな発言。日本人は卑下するのが得意なようだ。ただ、韓国・中国人が日本ではなくアメリカに留学したがるのは、本当だろう。日本が持ってる文化的な側面、閉鎖的で自分の意見を表に出さないことが原因だろうか。

二流は簡単なことを複雑に考えるが、一流はむずかしいことをシンプルに考える(中島孝志)

中島孝志は経営コンサルタントで、ビジネススクールの講師をしている。年間3000冊も本を読む(本当か!?)。著書『決定版! 一流の人、二流の人 ホンモノほどシンプルに仕事する!』の中の言葉だが、確かにその通りだろう。シンプルにまとめて後から補足すればいい。報告書やレポートひとつにしても、二流の人は分量が多くなりがち。理解が出来ていないので、“まとめ”ることが出来ないのだ。

二流は他人との勝負に一喜一憂するが、一流は自分との勝負しか考えない(中島孝志)

同じく中島孝志の著書より引用。同僚や同期入社との昇進争い。二流な人ほど仕事より身内同士の足の引っ張り合いに力を入れる。またプライドが高く他人の意見を聞かない。

二流は非凡な仕事を賞賛するが、一流は平凡な仕事の徹底を評価する(中島孝志)

同じく中島孝志の著書より引用。これは意味深い。我々は日常の平凡な仕事を軽視しがちだが、その中にこそ仕事に成功するヒント、根本がある。二流は派手で目立つ面にしか目が行かなくなり、平凡な仕事を粗末に扱う。


2.二流を肯定的に捉えた格言

ここからは二流という立場を肯定的に考え、二流という立場に甘んじながらもどうやって一流に立ち向かっていけるのかを述べたもの。そもそも二流の人は自分が二流だと自己分析できていない。二流だと考えている人はある意味、二流の中の一流なのかもしれない。

二流の超一流になれ(宮本慎也)

宮本慎也はプロ野球選手。堅実な守備力に定評がある選手。プロ野球の世界は実力社会だ。強くて巧い選手しか生き残れない。ただ、一流選手だけが生き残っているだけでなく、一芸に秀でたもの、ある状況下では抜群のセンスを発揮させるもの、いろいろな選手がいる。たとえ二流であっても、そのなかでトップであれば生き残れるかもしれないのだ。

長生きすればするほど、物事に没頭できる人は、人間として一番大切な資格または天性を備えている、と確信するようになった。成功者と失敗者の実力は、技量の点でも才能の点でも、大差はないようだ。しかし知能も技能も体力もすべて等しい二人の人間が同時にスタートを切ったとすれば、没頭できる人間のほうが先に決勝点に入る。また、たとえ実力は二流であっても、物事に没頭できるタイプであれば、没頭できないタイプの一流の人間に勝つことが、しばしばある(フレデリック・ウィリアム・ロバートソン)

ネットでは頒布されているが引用元が確実でないし、間違っているかもしれないが興味深い発言のひとつとして紹介。フレデリック・ウィリアム・ロバートソンは19世紀のイギリスの神学者。「信念は人を強くする。疑いは活力を麻痺させる。信念は力である」なんて言葉が『カーネギー名言集』にあるので、カーネギー著書からの引用だろうか。物事に没頭、集中できる人はとてつもない破壊力を秘めていることになる。時間が区切られている日本の労働環境は、実力がだせない環境なのかもしれない。

二流も頭を使えば一流を超えられる(野村克也)

またまた野村の格言。さすがID野球。頭を使えば一流になれるかもしれないといっている。とくにスポーツ競技全般で実力が劣っている場合、何で対抗出来得るのか。そのひとつが「頭脳」なんだろう。

ビジネスマンは、マルチな二流であるべし(和田秀樹)

和田秀樹は精神科医。受験アドバイザーや評論家としても有名。テレビでコメンテーターとつめることが多い。ビジネスマンは研究者や技術者ではない。ゆえにただひとつのことを極めるのではなくて、いろいろな情報を抑えておく必要があるということだろう。私の仕事(編集)にも通じる言葉だ。

新しい分野に挑戦すれば、二流の研究者でも、一流の論文が書ける(江崎玲於奈)

江崎玲於奈はノーベル賞受賞を受賞した物理学者。一番最初に取り組んだ人は、たとえそれが二流の論文であっても名前や名誉が残る。それはリスクを承知のうえで取り組んだその人へのリスペクトではだろうか。常に新しいことに挑戦していくことが大切だ。

人間の資質は一流は一流として、また二流は二流として生まれおちる時に既に決まっている。二流がどんなに努力しても一流にはかなわない。だから二流は二流として一生懸命に生きなさい(小林淳作)

小林淳作は日本画家。引用元は不明。運命論ともとれる。それよりかは「一流」「二流」というラベルにこだわらず、一生懸命いきろとのメッセージだろう。


3.超一流を加えた格言

一流の上、「超一流」という存在を加えた名言たち。日本だと「神」とか言われるのだろうか。

二流は条件に左右される、一流は条件に左右されない、超一流は条件を利用する(作者不詳)

作者不明。漫画の一説という話もあるが詳細は分からない。利用されるか利用するのか、それとも利用しないのか。いろんな立場があるだろうが、超一流と呼ばれる人は「利用する」ことができる。利用しなくてもいいが、敢えて利用してみるといった余裕を見せているのだろうか。

ミスをしない選手は超一流。失敗を成功につなげる選手は一流。責任を転嫁して失敗を繰り返すのが二流。三流は、自分が失敗したことすら気づかない(二宮清純)

二宮清純はスポーツジャーナリスト。NHKによく出ている印象がある。ミスをどうするのか、対応ひとつで超一流〜三流に分かれてしまう。ある意味ミスに気がつかないほうが幸せかもしれない。


4.三流との比較を述べた格言

三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は人の話を聞いて工夫する(羽生善治)

一流の人は、一流の人を雇う。二流の人は、三流の人を雇う(レオ・ロステン)

三流のリーダーは「カネ」を残す。二流のリーダーは「事業」を残す。一流のリーダーは「人」を残す(細谷英二)

そもそも三流選手は無視。話す気も起こらない。
三流というのは、能力ではなく意識の問題。
褒めて賞賛するんは二流まで。
一流は、それを乗り越えることができるからこそ、
徹底的に批判する。(野村克也)

ミスをしない選手は超一流。
失敗を成功につなげる選手は一流。
責任を転嫁して失敗を繰り返すのが二流。
三流は、自分が失敗したことすら気づかない。(二宮清純)

三流の人間は与えられた環境を嘆く。
二流の人間は与えられた環境を楽しむ。
そして一流の人間は自ら環境をつくる。(作者不詳)

一流と二流の違いは、
仕事の責任が一人称か二人称の違いである。
三流以下は、当然三人称である。(作者不詳)

私は生涯を通じて一流か三流で通すよ。二流には決してならないね(ノエル・デュ・ファイユ)

お金を残すは三流、事業を残すは二流、人を残すは一流(作者不詳)

金を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのは一流(作者不詳)

妥協は三流、満足は二流、挑戦は一流!(作者不詳)

人に指示されて何もやらない人間は三流だ。人に指示されてからやる人間は二流だ。人に指示される前に、自分から行動を起こす人間こそ一流だ(作者不詳)

三流は期待もされない、二流は期待されても出来ない、一流は期待通りにできる。(作者不詳)

三流は努力をしない、二流はちょっと努力をする、一流は努力をする何故なら努力を努力と思わないから。(作者不詳)

三流は三国志を二流は孫呉を一流は韓非子を読む(作者不詳)

他人から批判や攻撃をされた時の反応の仕方で、自分の人間性がわかるそうです。
三流の人は、批判・攻撃をされたら言い返す。
二流の人は、批判・攻撃に対して我慢をする。
一流の人は、批判・攻撃が気にならない。
さらに超一流というのがあるそうです。
超一流の人は、批判・攻撃をしてきた相手の幸せを祈ってあげる。(野口嘉則)

一流は二流を無視し三流を恐れ、二流は一流を恐れ三流を馬鹿にする。三流は気にも留めない(樫原工房)

一流は人を愛し、二流は物を愛する。三流は言葉を愛する(樫原工房)

一流は金に愛され、二流は運に愛される。三流は人に愛される(樫原工房)

一流は仕事のミスを取り戻し、二流は仕事のミスを隠し、三流はそもそも仕事をしない。やっかいなのは二流である。(樫原工房)




5.三流を肯定的に捉えた格言

三流論ってのがあってネ、三流は間違って一流になっちゃうことがあるが、二流はずっと実力通り(立川談志)




引用元・参考文献

『二流を扱った書籍』

1.野球関連の本

『潜在力をひきだすコーチ論―二流投手が一流投手に化ける条件』(角盈男/著)

『一流になるヤツ、二流で終わるヤツ―しのぎを削る野球界で見た「伸びるヤツ」の条件 』(橋上秀樹/著)

『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(野田稔/著)

『一流の男、二流の男―どこが、どう違うのか』(川北義則/著)

『エースの品格 一流と二流の違いとは』(野村克也/著)

『二流選手から一流指導者へ―三塁コーチの視点‐誰も書かなかった「勝利の方程式」』(伊原春樹/著)

『一流になる人 二流でおわる人』(野村克也/著)

2.ビジネス関連の本

『決定版! 一流の人、二流の人 ホンモノほどシンプルに仕事する!』(中島孝志/著)

『脱二流営業: この本で、あなたも「生き残る側」の仲間入り』(藤本篤志/著)

『超二流―サラリーマンへの応援歌』(江坂彰/著)

『超二流で生き抜く選択―ビジネスマンが「自分を生かす」新しい道』(大井俊一/著)

3.自己啓発関連の本

『一流の男、二流の男』(里中李生/著)

『一流の人に学ぶ自分の磨き方』(スティーブ・シーボルド/著)

『あなたの人生が上手くいく7つの「成功法則」―一流と二流 この“1%”分岐点!』(久恒啓一/著)

『さびない生き方』(藤原和博/著)

4.小説

『二流小説家』(デイヴィッド・ゴードン/著)

『二流の人』(坂口安吾/著)

『白痴・二流の人』(坂口安吾/著)

『織田作之助作品集〈3〉』(大谷晃一/編)

5.その他

『一流の男の勝てる服 二流の男の負ける服』(政近準子/著)

『一流になれる人、二流で終わる人』(川北義則/著)

『二流の芸能人が、何度がんになっても笑って生きている理由』(黒沢年雄/著)

『日本を二流IT国家にしないための十四ヵ条―佐賀市「電子自治体」改革一年の取り組みから』(木下敏之/著)

『一流のマナー二流のルール三流の不作法』(山崎武也/著)

『二流の愉しみ』(山本夏彦/著)

『一流の田舎町―二流の都会づくりをやめた町』(森澤茂/著)

常に更新中です。いつ完成するのかはわかりません(笑)
2013.2.12 樫原工房 工房長 西尾昌也